2月24日、都立高校入試が行われました。今年の入試問題問題を当学院で分析いたしましたので、概要をご報告いたします。
今年の受験は、昨年の採点ミス騒動の影響から、問題の一部に出題形式が変更となったものがありました。また、一部の高校でマークシートが導入されました(来年度は全都立高校でマークシートが導入される予定です)。
【英語】
リスニングで難しい出題がありました。また、英文を記述する問題で時間を要するものが見られました。英文の並べかえ問題が選択問題となったことで、当該問題については受検者正答率は上がるものと思われますが、試験全体に及ぼす影響は軽微でしょう。
【数学】
大問2の問2が難化しましたが、図形の証明問題を含め全体としては解きやすい問題が多く、例年並みの難易度でした。図形の証明問題は、三角形の相似と合同が隔年で出題されておりますが、このサイクルも崩れることなく、合同が出題されました(昨年は相似)。
【国語】
例年よりも時間に余裕が持てる問題であったと思われます。設問自体は、素直に選択できるものが多く、例年並みの難易度と言えるでしょう。ただし、文章自体は確かな読解力を要するもので読みづらさを感じた受験生も少なくなかったでしょう。
【理科】
小問数が1問減って25問になり、全問4点の配点に変更されました(昨年の採点ミスの影響と思われる)。難易度としては、例年よりも易化しました。
【社会】
出題内容は、例年通りで大きな変更点はありませんでした。ただし、完答問題がなくなり、歴史の年代順並べかえ問題等が全て4択問題となりました。これにより、受験生にとっては選択肢の絞り込みが容易になりました。平均点の上昇が予想されます。特に、中堅校で影響が大きいと思われます。